EU Data

クラブハウスに参加すると、あなたの連絡先のそれぞれがすでにクラブハウスに何人の人を知っているかがわかるので、このアプリで私と同じ麻薬の売人、セラピスト、弁護士、家事代行業者を知っている人が何人いるかがわかるようになりました。

— イシス・オシリス・アゴラ・ラブクルフト（they/them）（@isislovecruft）2021年2月2日


Clubhouse が現在、収集し
た連絡先データをどのように扱っているかは完全には明らかではありませんが (何もしていないことを願いますが、何かしていることは確かです)、これを知っておくのは良いことです。


Clubhouseは、ユーザーが実際にアプリと連絡先リストを共有することを確実にするために、いわゆる「邪悪なナッジ」（ダークパターンとも呼ばれる）を使用しています。アカウントを作成すると、連絡先を共有するかどうか尋ねられます。「許可しない」と「OK」のどちらかを選択できます。「OK」は太字で強調表示され、指が指されています。これは「正しい方向」へのナッジです。

Clubhouse で連絡先を追加するスクリーンショット

「許可しない」をクリックすると、隣のスクリーンショットのような画面が表示 電話番号リスト されます。この画面には「許可」という選択肢しかありません。右上の「戻る」矢印をクリックすれば無視できますが、少し手間がかかります。

Lourdes Turrecha 氏は Medium の記事でこれを美しく説明しています。

これらはダーク パターンの例です。ダーク パターンとは、ユーザーが望まないことを行うように意図された製品設計要素ですが、ユーザーではなくビジネスに利益をもたらします。

ESETのサイバーセキュリティ専門家、ジェイク・ムーア氏は、これを「Pay to Play（課金と引き換えにプレイする）」シナリオと呼んでいます。連絡先リストへのアクセスを許可しないと、アプリを完全に利用することはできません。そして一度許可してしまうと、アプリはあなたの名前、電話番号、メールアドレス、写真、そして場合によっては学校や勤務先の住所にさえアクセスできるようになります。

問題は、これがGDPRの下で許可されるのかどうかだ。「重要なのは、このアプリは設計段階からプライバシーを考慮していないことだ」と、データプライバシーの専門家であるピア・テスドルフ氏は述べている。「データを共有するのは構わないが、オプトイン方式であるべきだ。それがGDPRの趣旨だ」